新卒入社から10ヶ月でうつ病になり仕事を休む(休職する)ことになりました。2021年4月時点で仕事を休むことになってから約2ヶ月が経ちます。
私のように、たった10ヶ月でうつ病になり仕事を休む人間もいるのだということを知って、少しでも誰かの力になれれば幸いです。
広告
うつ病で仕事を休む前の話
入社後の研修2020年4月、就職活動を必死に行い、やっとの思いで合格をいただいたのは中小企業のCADオペレーターでした。
新入社員はビジネスマナー研修から始まり、CADや電気に関する研修を受けました。
4月は入社して1週間ほど出社しましたがコロナの影響により当分は在宅勤務で研修を受けることになりました。
5月、6月もほぼ在宅勤務で研修を受けて6月に入って少ししてから出社が始まりました。
研修はCADの部分で苦手な内容がありましたが、不明点は研修担当の上司に質問をし、きちんと理解して研修を終えることができました。
褒めて伸ばすタイプの上司だったのか「電話応対が1番上手い!」と褒めてもらえることもあり、居心地は悪くなかったです。
同期とは多少の愚痴はこぼせたり、分からないところもお互いに教え合える仲になれていたのでかなり良い環境だったと思います。
そして新卒社員は皆、研修が終わるまでに次々と配属先が決められていきました。配属先は恐らく研修担当が研修の度に取っていたメモ(性格や得意分野等)をもとに決めている様子でした。
異動後の研修私の配属先は関連会社の「営業職」でした。
営業職とは言ってもノルマ等はなく、仕事内容で見ればかなりホワイトです。ちなみに給料は手取り17万円弱。
ただ、この関連会社で私の研修担当についた女上司が原因で私は休職することに。決して女上司が元凶だというのではなく、わたしにも落ち度があったと思っています。
ここからは休職に至るまでの出来事を長々と書いていきます。愚痴も混じるかと思いますがどうか聞き流しながらご覧いただければ幸いです。
営業職に配属になり初出社の日。一通り挨拶を終え研修が始まりました。私の研修担当は女性のマネージャーとその部下の女上司でした。
研修が始まり1週間ほどはマネージャーと女上司が交互に授業をするような形の研修でした。午前はマネージャーの授業、午後は女上司の授業という感じです。
マネージャーも女上司も丁寧かつ優しく教えてくれましたが、女上司は段々と豹変していきました。
研修は基本的に会議室で2人きりでした。女上司の研修の際に「分からないことがあったら質問してね」と言われたので、質問すると「え?だからさっき説明したんだけど」と言われ、説明はしてもらえませんでした。
しかも説明された覚えはない。
さらにその女上司、私の研修の時だけ異常に早口でした。研修開始時間になっても会議室に30分以上来ないこともあって、ふと見たら違う部署の女性と楽しそうに世間話をしてることもありました。とにかく私の研修が面倒だったのだと思います。
私が質問した内容が仮に説明済みのものだったとしても、早口で一気に話されても覚えきれないのが正直なところです。
それからは何か質問すると「前に説明したと思うんだけど?」と言われ、答えてもらえませんでした。
段々と「説明されたことは一度に全て覚えなきゃ…」と常に考えるようになり質問できないことが大きなプレッシャーになりました。次第に朝起きるのが辛くなり、胃が痛くなることが増えました。
その後はとにかく全集中で話を聞き、必死にメモをとってなるべく質問しないように励みました。
ところが質問も思うようにできない中「分からないなら返事しないでくれる?」と怒られるようになりました。
もうこのあたりは研修が終わった後によく会議室でボロボロ泣いてましたね。何がそんなに悲しいのってぐらい泣いてたんですけど自分でもよくわからなくて。恐らくうつ病の初期症状だったのだと思います。この時点で休むべきだったと今更ながら後悔しています。
しんどくて記憶が曖昧ではあるけれど女上司は周りに人がいると別人のように優しかったのは記憶に残ってます(笑)
その後も、女上司による研修は早口で聞き取れないレベルで進められました。
「早くて聞き取れなかったのでもう一度お願いします」とお願いすると「さっき説明したんだけど」と言われて一切説明はしてもらえませんでした。
今考えるとかなりおかしいな(笑)
社員全員が閲覧するスケジュールには4時間ぐらい研修の時間をとっているのにもかかわらず、1時間で終わりってことも多かったです。それも決まって他の社員がテレワークで不在の時に限って。
サボる時間が欲しいのがあからさまでした。
このまま質問できないのは困ると思い、マネージャーに
○○さん(女上司)少し怖いので、できれば○○さん(マネージャー)に質問したいです…。
と伝えました。すると
分からないところがあったら私に聞いてもらって大丈夫だよ!○○ちゃん(女上司)あわない?
言い方強く聞こえてしまうところがあるのはなんとなく承知してます。
でも、○○ちゃん(女上司)も○○さん(私)にどう教えればいいのかすごく悩んでるから、そこは理解しておいて欲しいかな。
○○ちゃん(女上司)にも改善して貰えるよう、○○さん(私)のこととは分からないように努めてみます。
と言ってもらえました。
ああ、よかった。これで質問できないプレッシャーから解放される…と安心したのもつかの間、翌日に鳥肌が立つ出来事がありました。
女上司による研修が終わり「今日は怒られなかったな…」と感じていたら女上司が部屋を出ていく前に
「私口調強いかもしれないけど怒ってるわけじゃないからね!」
と、満面の笑み。
背筋がゾクゾクッッッッってしましたね(笑)
自分の行動が自分をより追い詰めることになってしまうとは。世の中には1人で思いつめるな!と言う人がいますが、相談することで状況を悪化させてしまうこともあると思い知りました。
相談する相手を間違ったのか、はたまた相談するという行為自体間違いだったのか。
その後はある程度想像がつくと思いますが、上辺では以前より優しく接してもらえるようになりました。もちろんパワハラの証拠となるようなあからさまな暴言などは皆無です。
その上、周りの社員たちには私のことを
「可愛い後輩♡」
と言い回っていたようです。(先輩から聞いた)
胃が痛くなる出来事はいくつもありましたが、中でも納得いかない出来事が1つありました。
一通り研修が終わった頃、女上司の指示で資料作成を任されることになりました。内容は女上司が作成した見本を元にPowerPointで資料を作成する仕事でした。最初の数ページは女上司が作成したものを使用すれば、他は自由に作ってもらって良いとのことでした。
見本があったため女上司に質問する必要もなく、無事に資料は作成。そして、マネージャーと女上司と私の3人で最終確認をすることになりました。
ところが、マネージャーが私の作成した資料に対して
「不親切な資料なので、いくつか修正しましょう」
嫌な予感は的中。
マネージャーに指摘された部分は全て女上司が作成した数ページ内のものでした。
私は女上司が作ったページとは伝えず「すぐに修正します」と答えました。
張本人の女上司は黙ってました。
次に、スクリーンショットの撮り方について指摘がありました。
先程まで黙っていた女上司が
「これは〇〇キーで解決しますよ。○○さん(私の名前)には説明したんですけどねー!色々説明したから飛んじゃったのかな?(笑)」
って笑ってました。もちろん説明された覚えはない。
私は話を聞かない新人扱いでした。
その後も、女上司とはペアで仕事をしなければならなかったため、私は次第に気分が落ち込んでいきました。
本格的な鬱の始まりでした。
広告
うつ病になってベッドから起き上がれない状態に
朝起きるのが辛く、吐き気はあったものの毎日必死に出社していました。ところが入社から半年ほど経ったある朝、ベッドから起き上がれない状態になりました。
下記は一般的にうつ病と診断される基準・うつ病のサインです。
・興味があったものや好きなことに関心を示せなくなる ・疲れが取れない ・不安が続く ・性欲、食欲がない ・簡単な計算が出来なくなる |
当時の私はこれらのうつ病のサインが全て当てはまっており、重度のうつ症状でした。
特に「簡単な計算が出来なくなる」症状が出た時は自分で自分が怖かったです。
食欲も減っていてあまり食べられていなかったので、実家に帰った際に「大丈夫?食べてる?」と心配されることが多々ありました。入社時に50kgほどあった体重が40kgまで減っていたので過剰なストレスを受けすぎていたのだと思います。
私のようにうつ病になって痩せる方も多いようです。
うつ病で仕事を休むことに
病院へ行くと重度のうつ病と診断されました。
病院では仕事の内容や女上司について辛いことを全て打ち明けました。当時は気が抜けると自然と涙が出てしまっていたので、かなりひどい表情をしていたと思います。
そしてうつ病で仕事ができないという内容の診断書を書いてもらい仕事を休むことになりました。診断書はうつ病で仕事ができないため仕事を休みたい旨と共に上司にメール送付しました。
本当なら電話して報告すべきなのですが、電話をする気力がなくメールを送付するだけで精一杯でした。
上司からは
「まずは、お医者様の言う通り、ゆっくりお休み頂ければと思います。体調不良がいつ頃なのか、考えられる原因などについてお医者様と話はされたのかなどお話させて頂ければと思いますので体調を優先し、無理をしない範囲で電話で会話させて頂ければと思います。電話は土日でも構いませんので宜しくお願い致します。」
と返信が来ました。
ただ、その時の私にとっては電話をするハードルがかなり高かったので、連絡は全てメールでお願いすることにしました。
私の場合は、診断書と休職願いの提出先が配属先の上司(うつ病になった原因の上司)では無かったので、やりとりが大きな負担に感じることはありませんでした。
でも、電話をすれば仕事をしていた頃の辛かった出来事が蘇ってきそうで怖かった。あとは療養中に気軽に電話をかけられるのも嫌だという思いもありました。
これから仕事を休むことを考えている方、現在休職している方へ
連絡は無理せずメールで大丈夫です。
必ず電話に出る必要はありません。
私がうつ病で仕事を休むことになった原因
①1人で抱え込んでしまったこれが一番の原因だと思っています。
私は昔から必要以上に考えすぎてしまうところがあり、悩みを誰かに相談することが苦手でした。
また、新卒入社を機に一人暮らしを始めたということもあり親に心配をかけたくないという思いもありました。
そして家賃や生活費など金銭面での不安もあり、なかなか仕事を休むという判断ができませんでした。
今思えばうつ病になる前に会社に相談して部署異動をしてもらったり、早めに休職したり、転職したりと何かしら行動していればよかったと後悔しています。
②行動を起こすべきだったうつ病で会社を休む前に、実は何度か上司に相談をしていました。
私が相談していた上司はいわゆる管理職の方でした。毎月その上司と面談があったため、その時に相談をしていました。
当時は「話せばスッキリすることもあるから気軽に話してね」と言われて、あまり重く受け止められていませんでした。
思い返せば泣きながら訴えていたのに、私の訴えは全く届いていなかったんだなと。
ただ「希望があればいつになるか分からないけど異動することもできるよ」とは言われていたので、その時に強く希望していれば良かったなと後悔しています。
現在
2021年9月現在、傷病手当金を貰いながら生活しています。
広告